10年来の夢が叶う ~American Speech-Language-Hearing Association (ASHA) での研究発表~
- 2014/12/05
- 20:35
アメリカの文化は日本に居ても多く見つけることができて
それは僕の中にもあると感じる。
洋画にしても、日本で流行ったものの多くはアメリカで、
アメリカじゃないのは多くない。
例えば
「バックトゥーザフューチャー」
「パーフェクトワールド」
「シザーハンズ」
「ホームアローン」であったり。
世界といってもヨーロッパ・アジア・アフリカ・オセアニアと広いけど、
よくよく考えてみると僕は幼少期からアメリカを知っていて
多少なりともその影響は受けている。
大学の頃には、アメリカに渡って言語聴覚士の経験を積まれた先生に教わることがあり、
しばしばアメリカのSTの仕事の話、学生の自分には手の届かないような凄い話を聞く事ができて、
目の前にそういう先生がいるのか、と、感銘をうけた。
非常勤で働いていた23歳の時、
「いつか僕はアメリカで研究を発表する」という夢を抱いて、
アメリカはいつか憧れの土地に変わった。
それなりに英語の勉強もしたし、研究も続けてきたけど、
それでも延長線上にアメリカはなく、いつか叶うといいな、というように具体的性はなかった。
いつの間にか34歳にもなり大学院に通うようになった折、
指導教官から「荒木君は海外では発表しないの?」と言われた時、
「予定は無いです」とは言ったものの、
“逆に、発表できるんですか??”と思い驚いた(笑)
アメリカで発表する、とういう選択をすることができる、と知る。
僕にとっては高いハードルでも、千葉大の基準では世界が普通。
そんな環境にいられることに感謝。
海外で発表するとしたらどの学会にするか?
迷わずアメリカの言語聴覚学会、ASHAを思いついた。
なぜなら、大学の頃から言語聴覚士の世界最高峰としてしばしば引き合いに出され、
憧れであり、言語聴覚士の世界 No.1 規模だから。(cf. 会員数|日本言語聴覚協会1万3千人vs. ASHA 13万人)
以降、ASHA学会入会、研究発表申請、スライド作成、台詞作成、業者の校正
初めての英語での作業に手こずるけど、
入会が承認されて、研究申請が承認されて、手続きを経るにつれて現実的になってくる。
~ 10年来の夢が叶う ~ と。

これまでに必要な準備は全て行ってきた。精神状態も落ち着いていてとってもいい感じ。
ポスターを抱えて成田発、アメリカ着。
いざASHA学会場へ!
アメリカの多くの設備がそうであるように、ASHA学会会場もとにかくでかい!


ポスター会場だけでもこのスケールで、この会場中のポスターが日を変えて3回張り替えられる。
熱気あふれるなか、
11月22日 12:30~、本番!
ポスターの前に居るとさっそくASHA参加者の先生が来られる。
May I explain my study? (僕の研究を説明しても良いですか?)
ウン、とうなずかれ、説明を始める。
When an SLP begins to devise speech therapy strategy for stroke patients…
(言語聴覚士が脳損傷例に対して、今後どのような臨床を展開するか?といった方針を建てる時…)
先生方の表情はグッと変わり、真剣に聞いているのが分かる。
僕の英語が、なんと、通じている。
というか、それ以上に、どんどん質問をしてくれる!
配布用の英語版STADとマニュアルが好評!
Good ! Interesting! Excellent! などと声を掛けてくれる!
ポスター発表の持ち時間は14:00までの1時間半、色んな先生方に興味を持って頂けました。
手応えはとても良く、今後の研究の可能性を感じられました。

隣でポスター発表していたSTにお願いして写真を撮ってもらう。
学会以外でも、チケットを買う、料理をオーダーする、荷物チェックを受ける、って時、
アメリカの人々は、人種に関わらず、陽気に話しかけてくれて、
しばしばアメリカンジョークを飛ばしてくるし、しかも、俺、そのジョーク聞き取れる!と思って、楽しい。
人種に関係なく、偏見や差別なく接してくれる。
そういう気さくさやフレンドリーなのは、
新婚旅行でいったヨーロッパとは全然違うくて、
多民族国家の気質があるのだろう。
アメリカの文化、“自由” のスピリットを垣間見たような気がした。
どこかで感じたことがある、、と思っていて、日本に帰ってきてから、
それは幼少期から見る洋画の中であったり、大学の先生が言っていたやつだ、と気がついた。
そんな雰囲気が心地よくて、
そういえば学会発表の質疑応答の際には興奮さめやらず、
I love America! とか言っていたような気もする(笑)

僕が23歳の時に書いたメモには次のように書いてある。
「30歳:アメリカで学会発表する」
そんなに優秀じゃなかった学生時代、
もし当時、大学の同級生や先生方が聞いたら笑われるだろう。
就職して2年目の時、学会発表では 「あなたにテストを作れる訳がない」
と厳しい指摘を受けて、苦労が報われないような苦い思もした。
でも僕は努力を諦めなかった。
そして、僕の夢は叶った。
(目標から5年も押してるけどね(笑))
夢が叶うという保証はどこにも存在しませんが、
努力しなければその夢が叶う可能性はなく、
そして努力するかどうか、ということは自分で決められます。
では、それをいつから始めるか?というと、
明日から始めるではなく、今からでも始められるんですよ。
未来がどうなるなんて誰にも分からないなか、
どれだけ自分が自分の可能性を信じられるか?
Believe yourself
■STADホームページ
スクリーニングを科学する。
それは僕の中にもあると感じる。
洋画にしても、日本で流行ったものの多くはアメリカで、
アメリカじゃないのは多くない。
例えば
「バックトゥーザフューチャー」
「パーフェクトワールド」
「シザーハンズ」
「ホームアローン」であったり。
世界といってもヨーロッパ・アジア・アフリカ・オセアニアと広いけど、
よくよく考えてみると僕は幼少期からアメリカを知っていて
多少なりともその影響は受けている。
大学の頃には、アメリカに渡って言語聴覚士の経験を積まれた先生に教わることがあり、
しばしばアメリカのSTの仕事の話、学生の自分には手の届かないような凄い話を聞く事ができて、
目の前にそういう先生がいるのか、と、感銘をうけた。
非常勤で働いていた23歳の時、
「いつか僕はアメリカで研究を発表する」という夢を抱いて、
アメリカはいつか憧れの土地に変わった。
それなりに英語の勉強もしたし、研究も続けてきたけど、
それでも延長線上にアメリカはなく、いつか叶うといいな、というように具体的性はなかった。
いつの間にか34歳にもなり大学院に通うようになった折、
指導教官から「荒木君は海外では発表しないの?」と言われた時、
「予定は無いです」とは言ったものの、
“逆に、発表できるんですか??”と思い驚いた(笑)
アメリカで発表する、とういう選択をすることができる、と知る。
僕にとっては高いハードルでも、千葉大の基準では世界が普通。
そんな環境にいられることに感謝。
海外で発表するとしたらどの学会にするか?
迷わずアメリカの言語聴覚学会、ASHAを思いついた。
なぜなら、大学の頃から言語聴覚士の世界最高峰としてしばしば引き合いに出され、
憧れであり、言語聴覚士の世界 No.1 規模だから。(cf. 会員数|日本言語聴覚協会1万3千人vs. ASHA 13万人)
以降、ASHA学会入会、研究発表申請、スライド作成、台詞作成、業者の校正
初めての英語での作業に手こずるけど、
入会が承認されて、研究申請が承認されて、手続きを経るにつれて現実的になってくる。
~ 10年来の夢が叶う ~ と。

これまでに必要な準備は全て行ってきた。精神状態も落ち着いていてとってもいい感じ。
ポスターを抱えて成田発、アメリカ着。
いざASHA学会場へ!
アメリカの多くの設備がそうであるように、ASHA学会会場もとにかくでかい!


ポスター会場だけでもこのスケールで、この会場中のポスターが日を変えて3回張り替えられる。
熱気あふれるなか、
11月22日 12:30~、本番!
ポスターの前に居るとさっそくASHA参加者の先生が来られる。
May I explain my study? (僕の研究を説明しても良いですか?)
ウン、とうなずかれ、説明を始める。
When an SLP begins to devise speech therapy strategy for stroke patients…
(言語聴覚士が脳損傷例に対して、今後どのような臨床を展開するか?といった方針を建てる時…)
先生方の表情はグッと変わり、真剣に聞いているのが分かる。
僕の英語が、なんと、通じている。
というか、それ以上に、どんどん質問をしてくれる!
配布用の英語版STADとマニュアルが好評!
Good ! Interesting! Excellent! などと声を掛けてくれる!
ポスター発表の持ち時間は14:00までの1時間半、色んな先生方に興味を持って頂けました。
手応えはとても良く、今後の研究の可能性を感じられました。

隣でポスター発表していたSTにお願いして写真を撮ってもらう。
学会以外でも、チケットを買う、料理をオーダーする、荷物チェックを受ける、って時、
アメリカの人々は、人種に関わらず、陽気に話しかけてくれて、
しばしばアメリカンジョークを飛ばしてくるし、しかも、俺、そのジョーク聞き取れる!と思って、楽しい。
人種に関係なく、偏見や差別なく接してくれる。
そういう気さくさやフレンドリーなのは、
新婚旅行でいったヨーロッパとは全然違うくて、
多民族国家の気質があるのだろう。
アメリカの文化、“自由” のスピリットを垣間見たような気がした。
どこかで感じたことがある、、と思っていて、日本に帰ってきてから、
それは幼少期から見る洋画の中であったり、大学の先生が言っていたやつだ、と気がついた。
そんな雰囲気が心地よくて、
そういえば学会発表の質疑応答の際には興奮さめやらず、
I love America! とか言っていたような気もする(笑)

僕が23歳の時に書いたメモには次のように書いてある。
「30歳:アメリカで学会発表する」
そんなに優秀じゃなかった学生時代、
もし当時、大学の同級生や先生方が聞いたら笑われるだろう。
就職して2年目の時、学会発表では 「あなたにテストを作れる訳がない」
と厳しい指摘を受けて、苦労が報われないような苦い思もした。
でも僕は努力を諦めなかった。
そして、僕の夢は叶った。
(目標から5年も押してるけどね(笑))
夢が叶うという保証はどこにも存在しませんが、
努力しなければその夢が叶う可能性はなく、
そして努力するかどうか、ということは自分で決められます。
では、それをいつから始めるか?というと、
明日から始めるではなく、今からでも始められるんですよ。
未来がどうなるなんて誰にも分からないなか、
どれだけ自分が自分の可能性を信じられるか?
Believe yourself
■STADホームページ
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